仕口ダンパー仕口ダンパーQMタイプ
1. 仕口ダンパーQMタイプとは
仕口ダンパーとは高分子材料の粘弾性体を使用した耐震補強材で地震による木造軸組み建物の揺れを吸収し倒壊を防止する制震装置です。 仕口ダンパーQMタイプは1/4円形状の鋳鉄製鋼板と鋼板の間に粘弾性体を挟み込み柱・梁仕口部に取り付け粘弾性体をせん断変形させることにより地震荷重や風荷重のエネルギーを吸収して木造建物の変形を抑制します。


2. 仕口ダンパーQMタイプの特徴
鋳鉄製のコンパクトタイプ
粘弾性体をダブルとすることにより小型化を図りました。屋根裏・床下などの狭小スペースにも容易に取付可能です。
和風建築に合うデザイン
QMタイプは、1/4円幾何学形状(Quater Moon)の3枚の鋳鉄製プレート間に粘弾性体を挟み込んだ構造です。
耐震補強のコストを抑えます
取付個数は通常の住宅で延床面積1坪あたり1個以上が目安となります。取付に伴う工事費も安価です。
メンテナンスフリー
一度取り付けると日常の手入れは不要です。仕口ダンパーは50年以上性能を持続することが実験により確かめられています。
優れた施工性
1個の重さは、1.6kg余り。専用木ねじで取り付けるだけでOK。住宅一軒分でもわずかな工期で完了します。


3. 仕口ダンパーQMタイプの効果
新築と改修を問わず木造在来軸組構法であれば個人住宅から寺社仏閣まで幅広い用途に適しています。地震時はもちろん風揺れ等の建物変化を小さくして揺れを早く止めます。耐震性能(耐力や変形抑制効果)が格段に向上します。

4. 耐震設計と構造計算
【簡易法】
建築基準法に定められた最小の壁量規定を満足したうえで仕口ダンパーQMタイプを1坪当たり1個以上の割合でバランス良く建物に取り付けます。延床面積が40坪の建物ならば40個以上の仕口ダンパーQMタイプを使用します。簡易法は簡単に建物の耐震性能を向上できる検討法です。 (1個以上/坪は多数の実績による経験的な数値です)
【限界耐力計算】
耐震補強の効果を定量的に評価できる設計法・解析手法となる限界耐力計算を整備しており建築士が取付け位置と補強効果を計算できます。
5. 仕口ダンパーQMタイプの施工
柱と梁等の横架材の交点(仕口)に仕口ダンパーQMタイプを専用ビスで留め付けます。 この取り付ける仕口部が直角であること、取り付け面に傾きなく平滑であることが必要です。 施工要領書が製品に同梱されますのでご一読の上取り付けてください。

・直射日光が当たる場所や雨がかかる場所への施工はお控えください。
・仕口ダンパーの効果が期待できる温度は0℃〜40℃です、その為温度環境が厳しくない場所に取り付けてください。
・製品は落下させないでください、またハンマー等により衝撃を与えないでください。
- ※ご注文時に下記内容をお知らせください。
- @ 物件名
- A 施工現場住所
- B 施工業者名
- C 建物の延べ床面積
- D 建物の階数
- E 仕口ダンパーQMタイプの数量算定方法
(例;限界耐力計算による) - F 新築または改修工事の種別
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